2024/10/12投稿者:9Eキャリアカスタマーサクセス編集部

システムエンジニアからカスタマーサクセスへの転職を徹底解説!転職難易度は?年収はどのくらい?

この記事は、カスタマーエンジニア(CE)から、近年注目が集まるカスタマーサクセス(CS)をはじめとしたキャリアチェンジを検討しているあなたに向けた記事です。

 

「日々の障害対応だけでなく、もっと能動的にお客様の成功に貢献したい」「自分の技術知識を活かせる、より戦略的なキャリアを築きたい」といった思いはありませんか?

 

本記事では、カスタマーエンジニアの経験が次のキャリアでどう活きるのか、特に親和性の高いカスタマーサクセスへの転職の難易度や年収、成功の秘訣までを網羅的に解説します。

 

目次

  1. カスタマーサクセスとは
  2. カスタマーサクセスの業務内容
  3. カスタマーエンジニアの経験がカスタマーサクセスで活きる理由と転職難易度
  4. カスタマーエンジニアからカスタマーサクセスに転職した場合年収はどう変化する?
  5. カスタマーサクセスだけじゃない!カスタマーエンジニアからの転職先キャリアパス4選
  6. 転職を成功させるための具体的なステップ

 

カスタマーサクセスとは

カスタマーサクセスとは、顧客が製品やサービスを最大限に活用することで顧客の課題解決に貢献し、ビジネス成功を実現できるよう能動的に支援する活動、あるいはそうした活動に取り組む役割・職種・組織を指します。

顧客のビジネス成功に向けて伴走しながら課題解決していく役割ですが、最終的には顧客が自走して課題解決していけるよう導くことを目指します。

また、カスタマーサクセスポジションを採用/配置する企業の目的はLTV(顧客生涯価値)の向上です。そのため、サービスの解約率低減やアップセル・クロスセルによる顧客単価増がカスタマーサクセス職のミッションとなります。

 

混同しやすい?カスタマーエンジニアとカスタマーサクセスの違い

カスタマーエンジニアとカスタマーサクセスは、どちらも顧客と深く関わる職種ですが、そのミッションと役割には明確な違いがあります。転職活動を始める前に、まずはこの違いを正しく理解しましょう。

 

  カスタマーエンジニア カスタマーサクセス
主なミッション 製品の安定稼働、問題解決 顧客のビジネス成功、LTV向上
顧客への関わり方 受動的・問題発生時(リアクティブ) 能動的・継続的(プロアクティブ)
主なKPI 顧客満足度、SLA遵守率、解決時間 解約率、アップセル/クロスセル率、LTV
役割 技術的な問題を「直す」専門家 ビジネス課題を「導き、成功させる」伴走者

 

端的に言えば、カスタマーエンジニアが製品の問題を「直す」専門家であるのに対し、カスタマーサクセスは顧客のビジネスを「成功に導く」伴走者です。この役割の違いが、求められるスキルや思考法の違いにも繋がります。

 

カスタマーサクセスの業務内容

顧客のフェーズによって顧客のビジネス成功に向けた支援の業務内容が変わります。

 

1.オンボーディング

オンボーディングは顧客が実際に契約した後、サービスを社内に導入していく直後のフェーズです。サービスの解約率を抑える上でもっとも重要なフェーズとなります。

導入直後であるため、サービスの活用方法理解のための支援を中心とし、自社サービス利用への熱量が高いうちにオンボーディングプロセスを完了させることを目指します。

最初のキックオフミーティングにて顧客と共に自社サービスを利用して目指すゴールとそのゴール到達のための課題を整理し、認識合わせを行います。その後、整理した項目に従って、導入のためのステップとスケジュールを作成し、実行していきます。

 

2.アダプション

アダプションとは、導入後に本格的にサービスを運用・活用し、定着を行っていくフェーズです。顧客の自社サービスの活用度をヒアリングやデータを元にしてモニタリングし、必要に応じて適切な提案を行います。この工程の目的としては、サービス活用率が落ちており解約リスクのある顧客のフォロー(解約阻止)や、活用率を高めることでアップセルやクロスセル提案につなげることや、継続的に接点を持つことで解約リスクを低減するなどが挙げられます。

 

3.エクスパンション

エクスパンションとは、顧客の自社サービスの活用をさらに拡大するフェーズです。契約の更新や、顧客の利用単価を上げるためのアップセル・クロスセルがこのフェーズに含まれます。SaaSなどのサブスクリプション型サービスでは安価なプランからスタートし、活用度合を高めていく過程で上位の高価なプランに移行することや、一部の店舗や組織で活用をスタートし、活用度を高めていく過程で利用範囲を広げるということも多く、売上や利益を維持・拡大していくためにエクスパンションのプロセスが重要になります。

 

4.プロダクトへのフィードバック

カスタマーサクセス担当が介在することで顧客の課題解決に貢献し、ビジネスの成功に寄与することも重要な役割ですが、同時にサービスの価値最大化に貢献することも重要な役割です。顧客に継続的に接点を持ち、顧客インサイトを得ているカスタマーサクセスが機能追加や機能改善に意見をすることでサービスの価値最大化に貢献をします。

 

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カスタマーエンジニアの経験がカスタマーサクセスで活きる理由と転職難易度

結論から言うと、カスタマーエンジニアからカスタマーサクセスへ転職する難易度は、未経験から挑戦する他の職種と比較して決して高くありません。むしろ、非常に親和性が高く、これまでの経験を大きな強みとしてアピールできます。

たしかに、カスタマーサクセスの採用要件として営業経験(特に法人営業経験)を求める求人は少なくありません。しかし、日常的に顧客と直接対峙してきたカスタマーエンジニアの経験は、それを補って余りある価値を持ちます。

具体的には、以下のような経験やスキルがカスタマーサクセス職で高く評価されます。

 

高い技術知識と製品理解力

製品仕様を熟知しているため、顧客への適切な活用提案や技術的な質問にもスムーズに対応できます。

 

顧客とのコミュニケーション・折衝能力

日常的に顧客と直接対話し、課題をヒアリングする能力はCSの基本スキルとしてそのまま活かせます。

 

トラブルシューティング能力と課題解決力

障害対応などで培った、複雑な状況から原因を特定し解決に導く能力は、顧客のビジネス課題解決にも応用できます。

 

冷静な判断力とストレス耐性

緊急性の高いトラブル対応の経験は、困難な状況でも冷静に顧客対応を行う上で大きな強みとなります。

 

これらの顧客対応経験や技術的知見は、特にSaaS企業のカスタマーサクセスにおいて、サービスの導入支援を行う「オンボーディング」フェーズで非常に重宝されます。

 

カスタマーエンジニアからカスタマーサクセスに転職した場合年収はどう変化する?

カスタマーサクセスまたは営業未経験からのスタート、ということになるため年収としては400万円代、場合によっては300万円代後半でのスタートが予想されます。現在のご年収によっては、一時的に年収がダウンする可能性も想定しながら転職の検討をすすめていくと良さそうです。ただし、カスタマーサクセスとして成果をあげ役割や役職を広げていくことでしっかりと年収を上げていくことができます。

 

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カスタマーサクセスだけじゃない!カスタマーエンジニアからの転職先キャリアパス4選

カスタマーサクセスは非常に有望な選択肢ですが、スキルや志向によっては他のキャリアパスも考えられます。ここでは代表的な4つの転職先をご紹介します。

 

セールスエンジニア

技術知識を活かし、営業担当者に同行して技術的な側面から提案をサポートする職種。顧客の課題を技術で解決する点でCEとの親和性が非常に高いキャリアです。

 

テクニカルサポート(上位職)/サポートマネージャー

より高度な技術的問い合わせに対応したり、チームをマネジメントするポジション。スペシャリストとして自身の技術力をさらに深めていきたい場合に最適な道です。

 

社内SE

顧客ではなく、自社の社員をユーザーとしてシステム導入やサポートを行います。ユーザーの反応が直接見える環境で、安定して働きたい場合に人気の職種です。

 

プロダクトマネージャー

顧客から得たフィードバックやインサイトを元に、製品の企画や改善に責任を持つ職種。顧客の声を製品価値向上に直接つなげたい場合に非常にやりがいのある仕事です。

 

転職を成功させるための具体的なステップ

最後に、カスタマーエンジニアから転職を成功させるための具体的なアクションプランを3つのステップで解説します。

 

1. スキルの棚卸しとアピールポイントの整理

これまでの経験を「どんな技術を使って」「どんな顧客の」「どんな課題を解決したか」という視点で具体的に書き出しましょう。特に、顧客満足度を向上させた経験や、対応時間を短縮した工夫など、数値で示せる実績は大きなアピールになります。

 

2. 職務経歴書の書き方

カスタマーサクセス職に応募する場合、「障害対応」といった受動的な業務内容だけでなく、「障害原因の分析から再発防止策を提案し、顧客の安定稼働に貢献した」のように、能動的なアクションとその結果を強調して記述することが重要です。

 

3. 面接対策

「なぜカスタマーサクセスなのですか?」「CE経験をどう活かせますか?」という質問は必ず聞かれます。「問題を解決するだけでなく、顧客の成功に根本から貢献したい」といった、自身の経験に基づいた志望動機を明確に語れるように準備しましょう。

 

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